分散投資は銘柄数ではなくセクター分散を心掛けろ!

セクター(世界産業分類基準)というものをご存知でしょうか?S&Pとモルガンスタンレーが開発した、各企業を産業(業種)別に11種に分類するものです。分散投資をする際は単に10とか20銘柄に資金を分散させればいいわけではなくて、セクターごとに資金を分散させなくてはなりません。全てのセクターを網羅しなくてはいけないわけではありませんが。

例えばハイテク企業(情報技術セクター)ばかりに集中投資すると、ハイテク企業が不調の期間はポートフォリオが総崩れになってしまいます。景気には好況・後退・不況・回復とサイクルがあって切り替えタイミングは読めないけどぐるぐる回っています。長期投資をする際に特定のセクターに偏ったポートフォリオを組むと、特定のサイクルで損失がひどいことになりかねません。

損益は浮き沈みの幅が小さい方が利益が大きくなりますので、すべてのサイクルにおいて弱くならないようセクター分散を行った方が長期的には良いパフォーマンスを生むと考えています。

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業種(セクター)は11種類に分けられる

各セクターについて表にしてみました。

例として挙げた企業は米国会社四季報から抜き取りました。

今をときめくアマゾンは一般消費財(小売業)に分類されていますが、売上の多くを占めているアマゾンウェブサービス(AWS)とか、それ情報技術じゃね?と思うのですが、企業は1つの事業だけをやっているわけではないので、分類見てるとたまに混乱します。

不動産は一社しかピックアップされていなくて、よく分かりません。なんでこのセクター作ったんやろ?

また、小売業であるウォルマートなども生活必需品に分類されていたりしますが、ウォルマートが人々の暮らしに無くてはならないお店だってことなのかな?

正直なぜここに分類されているの?っていう銘柄もたくさんあります。

業種(セクター)と景気循環の関係

次に景気循環によって各セクターが受ける影響についてですが、広瀬隆雄氏の著書から図表をお借りしました。

  • 「生活必需品」が「消費安定」
  • 「一般消費財」が「消費循環」
  • 「資本財」が「工業株」
  • 「情報技術」が「ハイテク」

とそれぞれ名称が変わっていますので読み替えてください。

金利・景気は4つの局面を循環していて、各局面で上がりやすい、下がりやすいセクターがあります。上の図表はそのことを表しています。

長期投資では20~30年以上同じ銘柄を保持するので、金利・景気循環による保有株の上げ下げを何度も経験します。

特定のセクターに偏ったポートフォリオを組むと、金利・景気の局面次第で総崩れになる可能性がありますので、セクター分散を考慮する必要があるというわけです。

ボラティリティが大きいと長期リターンが落ちますので、どのような局面でもできるだけ安定して成長するポートフォリオを組むためにもセクター分散が必要だと考えます。

なお、現在は右上の局面に入ろうとしている、あるいは入ったばかり、くらいでしょうか。近年好況であったハイテク株は2017年の市場平均を大きく押し上げ、逆に通信株、ヘルスケア株、生活必需品株は冴えませんでした。

しかしながら、ハイテク株への規制強化、貿易摩擦による不安、そして既にとんでもないPERとなっているハイテク株を見ると、循環に従って今後ハイテク株は停滞期に入るのかな、とも思えます。

ディフェンシブ銘柄について

金利・景気循環の図表で左下の局面にある不況時に強い銘柄群をディフェンシブ銘柄と言います。通信、ヘルスケア、消費安定、公共の4つのセクターに属する銘柄です。

なぜ、不況時に強いのか。たとえ不況であってもスマホやインターネットの契約を止めたり、薬を飲むのを止めたり、石鹸、洗剤、オムツを買うのを止めたり、電気を使うのを止めたり、現代では、そんなことはあり得ないからです。

金利・景気に左右されないモノやサービスを扱うので、いつも安定した利益を挙げるのが、ディフェンシブ銘柄です。ディフェンシブ銘柄は成熟した企業が多く、事業に投資をする必要があまりないため積極的に株主へ利益還元してくれます。つまり高配当です。

高配当はまた、不況時に株価の下落を抑えるプロテクターとしての役割を果たします。事業、株価が安定していて高配当なので高配当戦略、長期投資を行う場合にはポートフォリオに多めに取り入れます。ちなみに私のポートフォリオの約45~50%は生活必需品銘柄です。

後は15%ずつ通信、ヘルスケア。7~8%ずつエネルギー、消費循環、ハイテクに割り振っています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はセクターについてお話ししました。お話した内容は広瀬隆雄氏やジェレミー・シーゲル氏の著書から学んだことです。彼らの言うことを自分が理解・活用できているかは分かりませんが、多くの方がお勧めする良書だと思いますので未読の方はぜひ読んでみてください。

続く

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