【米国株】低配当利回りでも高配当?ホーメル・フーズ新規購入理由

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食肉加工の世界的大手であるホーメル・フーズ(HRL)を新規購入しました。

同社はSPAMで有名な企業ですね。加えて多くのトップブランドを持っています。また、積極的な海外市場強化に取り組んでいて、成長期待大と見ました。これから毎月の買増しサイクルに入れていこうと思います。

私は米国高配当株やバリユー株に投資しているつもりですが、ホーメル・フーズの現在の配当利回りは2%を切っています。下のグラフ『S&P 500 Dividend Yield』によれば現在のS&P500採用銘柄の平均配当利回りは1.88%なので、ホーメル・フーズのそれと大差ありません。ただ、ホーメルフーズは連続増配を52年間続けてきた配当王ですね。

出典:『S&P 500 Dividend Yield

また、ホーメル・フーズの現在のPERは24倍を超えています。下のグラフ『S&P 500 PE Ratio』によれば、現在のS&P500のPERは22.17倍。PERで見ればホーメル・フーズは割安な水準ではないでしょう。

出典:『S&P 500 PE Ratio

本稿では、なぜホーメル・フーズに投資しようと思ったのか。その理由について書いていきたいと思います。

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ホーメル・フーズ 企業概要

ホーメル・フーズは主にSPAM、ハム、ソーセージ、ベーコンなどの豚肉加工食品と、ジェニーオーブランドで七面鳥加工食品を製造しています。ともに米国では生活に必須とされているものです。

創業は1891年。米国ミネソタ州 オースティンに本社を構え、世界80か国で事業を展開しています。

販売チャネルは、スーパーなど小売り店と病院、学校、外食産業です。

2018年の売上は約95億$。よく言えば安定していますが、2014年以降売上の伸びが停滞しています。参考で2019年7月時点のTTMの売上も載せていますが、2018年と変わらなさそうです。

今までは主に食肉製品で稼いできました。また、米国内での売上が90%以上を占めていましたが、食品業界は競争過多、PB(プライべートブランド)の拡大によって食肉だけでは売上を増やしていくのは厳しい。加えて、世代間の嗜好の変化にも対応していかなくてはならない、ということで近年は買収による製品ポートフォリオの拡張と海外市場強化に取り組んでいるようです。

近年こそ売上の伸びが停滞してきましたが、ホーメル・フーズは生活必需品である食肉産業でトップブランドをいくつも作り上げてきました。長年の安定した稼ぎを投資家へ還元し続け、連続増配年数は52年となりました。

株価は長期的に右肩上がりで、9月11日終値で44.54$です。2017年は鳥インフルエンザ流行で、七面鳥加工食品を手掛けるホーメル・フーズは株価が落ちたそうですが、リーマンショック時と2017年以外では大きく落ちたタイミングはありません。

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ホーメル・フーズ 製品

ホーメル・フーズの各ブランドについては、『アメリカ部』さんのサイトが面白くて、とっても詳しいです。(゚∀゚)ベーコン!ベーコン!

さらっとだけ書くと、ホーメル・フーズには以下の4部門があり、

  • Refrigerated Foods(食肉冷凍食品)
  • Grocery Products(常温販売可能な製品)
  • Jennie-O(七面鳥加工食品)
  • 他(栄養補助食品など。海外含む)

売上比は以下のようになっています。冷凍食品が大半ですね。

2018_Annual_Report より
2018_Annual_Report より

全部門合わせて40以上のブランドを持っていて、その全てがNo.1かNo.2のシェアを持っているそうです。でも、米国内の食肉は売上が伸びにくい状況。

それで、ピーナッツバターのSKIPPYであったり、栄養補助食品のブランドを手に入れて製品ポートフォリオを広げようとしています。

SKIPPYは中国でNo.1のシェア。これを足掛かりに中国市場を狙う意向。

また、2017年にブラジルの食肉会社を買収。鶏肉といえばブラジルは世界一の輸出国。そちらからも海外展開を狙うようです。

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SPAM

ホーメル・フーズの伝説級製品。ご存知かも知れませんがSPAMとは、

上図のような缶入りのポークランチョンミートです。缶の写真はスパムバーガーですね。

コンビニ、スーパーなどでもスパムおにぎりが売っていますし、

ゴーヤチャンプルーに入っていたりもします。SPAM入りゴーヤチャンプルー大好きです。沖縄ではSPAMがよく売れているそうですね。豚肉切り落としを使うチャンプルーも好きですが。あとはホットサンドで使ったりしますね。チーズと併せるとあれはウマいです(*´ω`*)

アメリカではSPAMは無くてはならないほどの定番商品で、

特にワイハーではSPAMバカ売れで、売り場にこんな感じで置いてあるそうなんですが、ホンマか?

ホーメル・フーズ キャッシュフロー

売上が伸びていなくても、営業キャッシュフローは伸びていますね。営業キャッシュフローマージンが上昇傾向なのが素晴らしいです。激戦である食品産業で営業キャッシュフローが2ケタ、しかも上昇傾向ってなかなかないです。

(競合タイソンフーズは営業キャッシュフロー6%~7%で推移しています)

儲けの仕組みを築きつつあるということでしょうか。事業の取捨選択を繰り返し、シェアNo.1、No.2を集める戦略がうまくいっているのだと思います。海外市場もまだまだこれからですし、将来を期待してしまいます。

ホーメル・フーズ 増配率

ホーメル・フーズの配当推移です。2010年以降の増配率がとんでもないです。平均15%を超えています。

配当利回りは約2%ですが、平均15%の増配を続ければ、今買った株が10年後には8%の配当利回りになります。

加えて、連続増配52年ですが、配当性向は50%程度。まだまだ余裕です。

まとめ

ホーメル・フーズを買うのは私がSPAM好きなのもあるんですが(えっ?)、キャッシュフローの成長と営業キャッシュフローマージンが上昇傾向であること。

海外市場での成長余地が残されており、その足掛かりを作りつつあること。

連続増配52年の配当王で、増配率が平均的に高いこと。長期的に見れば高配当銘柄になり得ること。

購入理由としては、そんな感じです。ただ、PERが高めなのが気になるので、株価上がり続けていますが、少しずつ買増していきたいと思っています。

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続く

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