ブリティッシュ・アメリカン・タバコglo3ヵ月で故障、交換で感じた加熱式たばこの不完全さと大手たばこメーカーへの不安。

11月5日に購入したglo本体が1月29日に故障しました。使用期間は3か月足らずです。保証期間は12か月間なので無償交換してもらえましたが、31日に交換品が届くまで1日半。喫煙者には分かってもらえると思いますが、吸いたいのに吸えない辛さというのは非常に耐えがたく、加熱式たばこに切り替えて以来初めて紙巻きたばこを吸いました。

両方交互に吸ってみると加熱式たばこは確かに紙巻きたばこより優れていて、なんというか喫煙が嫌われる今の時代に合っている気がします。これからたばこを吸い始める人は加熱式たばこだろうし、やはり各たばこメーカーが今後は生産量を減らしていくと言っている通り、紙巻きたばこは衰退していくのかもしれないなあ、と思いました。

もちろん、世界的に見るとすぐに衰退していくわけではないでしょう。これからも人口が増大していく新興国において大手メーカーの紙巻きたばこは人気だそうですし、既存の紙巻きたばこ生産設備も無駄にはできません。

何よりも、加熱式たばこは製品として未だ不完全です。充電、清掃の手間、吸う手間があり、紙巻きたばこよりも本体やスティック購入にお金がかかるのに味が安定しません。そして故障が多いです。色々面倒で、慣れるまで紙巻たばこに慣れた人は味に違和感を感じることから、日本では紙巻きたばこに慣れた高齢者への普及が進まなかったのも当然なのかもしれません。

私としては、加熱式たばこが未だ不完全であることに大手メーカーへの不安を感じましたので、その理由について書いていきたいと思います。

スポンサーリンク

大手加熱式たばこの中でgloを選んだ理由

冒頭でも書きましたが、私は昨年11月5日からgloを吸い始めました。ちなみにiQOSもプルームテックも吸ったうえで、利便性・安定性・吸い応えのバランスが取れていたのがgloのneoスティックだな、と感じたのでgloを使い続けていくことにしました。neoじゃないスティックは2回くらい吸うとすぐ味気なくなって全然ダメでしたが。

iQOSは吸い応えが一番大きく満足できるのですが、スティック品質のばらつきや、気温や本体の調子?による影響が大きく、安定した味を楽しめません。また、1本吸うごとに数分間充電しなくてはならず、連続吸いができません。加熱式たばこは紙巻きたばこと比べて連続吸いしたくなることが多いと思うのですが、「ん?今回は外れだな。いまいち満足できなかった」となった時に続けて吸えないのはとてもストレスでした。

それから、iQOSは故障報告が多過ぎます。私の周りで1台目として購入したiQOSを使ってる人は居ないです。知ってる人はみんな1回以上交換、買い替えしています。2台持ちの人も居ますね。今まで本体コスト無しで吸ってたたばこなのに、加熱式になると1万円近くする本体がこうもよく故障するってちょっと受け入れられないです。インターネットでも「iQOS故障多すぎ、もう買わない」みたいな書き込みが本当に多く見られました。

プルームテックは個人的にvapeなどに近い感じで、タバコを吸っている気がしませんでした。味はあるのですが、舌や喉への刺激や脳に来る感じが希薄で満足感が足りませんでした。そしてやはり、本体のバッテリー故障などがあるようです。

gloは3か月で故障、交換した

でも、今年1月29日にgloも本体が故障しちゃったんですね。説明書にもあったエラーで起動ボタンを押しても左右にランプが点滅するだけで起動しないヤツです。何回やってもダメでした。おそらくメーカーもその不具合を把握していて、該当エラーから復帰しない場合はご連絡ください、と書いてありました。

で、連絡したら生年月日や連絡先の本人確認、該当製品の型番などを口頭で確認されて、すぐに新しいの送ります、とのこと。古いのは捨てちゃってくださいだそうです。てことは頻発してて、そのエラーを新たに調べる必要は既にないってことだと思われます。インターネット見ると、やっぱり他にも同じエラー起こっている人がチラホラ居るようです。私と同じく数か月で故障した人も居ました。

でも、保障期間12か月に対して数か月で故障チラホラ、ってちょっと品質に問題ありじゃないでしょうか。あれか?今はまだバスタブ曲線の初期なのか?初期不良が一番たくさん出る時期。じゃ、設計に難ありなのか。

バスタブ曲線

でも、日本では2016年12月に発売されたglo。そろそろ初期不良なら改善されるべきじゃないか?リサイクルキャンペーン延長までして顧客を取り込みたい加熱式たばこ市場で、本体が頻繁に故障するなんて顧客離れにつながる問題じゃないだろうか?

ちなみに私の持ってたのはリサイクルキャンペーン980円で手に入れた旧式gloだったんですが、じゃあ最新型glo2は今回の問題が解決されてたりするの?って電話口で聞いてみたら、「glo1もglo2も違うのは主に外観で中身の構造は同じなんです」・・・えっ(*´Д`)?・・・元値だって1,000円違うのに?リサイクルキャンペーン980円使えば旧新の値差4倍だお?ファッション的価値に4倍ものお金払えってこと?ちょっと理解できないんだけど(´-ω-`)

故障しやすいのはgloもiQOSも同じ

結局、故障しやすいのはiQOSだけじゃなかったということですね。といいますか、ちょっと疑問だったんですよ。iQOSやgloは加熱部は300℃を超える温度となりますが、あの小さな筐体の中にヒータと電子部品と電気基板、リチウムイオンバッテリーなどが収まって、かつ人体に触れる外側には熱を放出しきれないはずの設計ってどうやってるんだろう、と。どっちも(安いgloは特に)シビアな設計をしていると思います。980円だと原価割るんじゃないかな。

熱設計の厳しさ。小型製品は特に

温度や時間、充電、バイブON・OFFなどの制御を伴う電気機器ってことは本体内部にはプリント基板と電源素子、サーモ、抵抗、コンデンサ、コイル、トランジスタ、ダイオード、振動子(は分かりませんが)、マイコンなどなど・・・・電子部品が載ってるはずです。で、それらは基板を通してヒータとつながってるはずです。ヒータには電源電圧が要るので。充電やバイブレーター(モーター)動作のために別系統の電源を用意しているかもしれません。

プリント基板に搭載された電子部品

あの狭い筐体の中にそれぞれが発熱するたくさんの部品が設置されているはずです。しかも放熱しきれないので熱がどんどんこもるはずです。旧iQOSは連続吸いできませんでしたが、充電の都合だけでなく放熱時間の確保のためでもあったのではないでしょうか?ちなみに、gloも実は連続吸い時にエラーが起こることがあって、その場合90秒以上空ける(冷ます)ことを推奨されています。

小型車載機器の例

高温下で使用される小型機器の例として、車載カメラがあります。バック走行の時に自車後方の様子をナビに映すために、バックドアのあたりについているカメラですね。最近ではドライブレコーダーやアラウンドビューモニターに使われるカメラなどもずいぶん普及しました。

車載カメラはレンズと筐体によって密閉された中にプリント基板が固定されていて、基板にはやはりたくさんの電子部品が載っています。車載カメラのサイズは下のiphone充電器くらいです。25㎜×25㎜×40㎜くらいです。小さな空間に発熱する部品がたくさん入っている点で加熱式たばこと似ています。

iphone充電器(昔の)

ヒータや蓄電池は入っていませんので、その分発熱温度は低いですが。防水でなくてはいけないので完全密閉で放熱しにくいです。また、筐体は熱伝導率の悪い樹脂が多いです。そして、売価や構成部品の値段から推測すると、車載カメラの原価はgloと同じくらいだと思います。

車載用電子部品に求められる耐熱性

車載用電子部品は今は分からないですが、5年ほど前までは自動車メーカー純正品であれば耐熱温度125℃~150℃のものを使っていました。

車載用というのは最悪砂漠や熱帯地域を走行する車で使われるということです。

純正品とはカー用品店や家電量販店、通販などでは買えない、新車を買う時にオプションでディーラーに依頼してつけてもらうものです。純正品なので、自動車メーカーが保証する部品となります。

例えば日本でも真夏は車のボンネット、ハンドル、ダッシュボードが火傷するくらい熱くなることがありますね。車内もエアコンなしではサウナのようになります。強い日差しの中、エンジン動作時の車体温度は部分的に80℃を超えると言われています。

電子部品は与えられる負荷(パソコンもたくさん処理させると熱くなりますよね?)や製品設計にも因りますが、動作時環境温度+10~30℃まで上昇します。つまり80℃を超える車体にくっ付いている車載カメラは、最悪110~120℃になります。だから車載カメラには最低でも125℃耐熱品を使う必要があります。

耐熱125℃といっても通常は125℃を少し超えても大丈夫です。電子部品自身も耐熱マージン(余裕度)を持って設計されているからです。125℃ピッタリで性能劣化したり、壊れたりするものを125℃耐熱と謳うことはありません。130℃~135℃くらいまでは大丈夫でしょうか。

ただ、高温で使えば使うほど部品寿命は短くなり、その後の故障率は大きくなります。また、耐熱温度を大きく超えて使われたり、酷使されて限界を超えた電子部品は正常動作できなくなり、最悪発火します。

車の中で1つでも部品が発火したら大変です。ですから、多くの電子部品にはヒートセーブ機能が付いていて、高温になり過ぎると機能を制限したり、動作を止めて発熱を防ぎますが・・・

自動車メーカーは他社(下請け)から寄せ集めた車載部品をアッセンブルする(組み立てる)ことで自動車を作ります。車載部品を作る下請け企業は、日本では神様である自動車メーカーに納めた自分達の部品が原因で車が止まった、あるいは発火した、となるとみんな顔真っ青です。製造ライン以外の仕事を中断して対応チームを作るなど大事件になります。

当然、車載カメラには最悪値に対するマージンを大きく取ること、厳しい信頼性試験の結果、を求められるとともに危ない部分にはやはり150℃耐熱など高性能な電子部品も使われることになります。

加えて性能とコストの両立に悩む

しかしながら、85℃、105℃、125℃、150℃と耐熱性能が上がっていくに連れて、電子部品は値段が高くなります。小さな部品なら0.数円ずつ、中型の部品なら数円~10円ずつ、メインの部品なら数十円~百円ずつ、耐熱性能を上げると値段が高くなっていきます。1つの車載カメラの中には、そのような電子部品が100個くらい使われていますから、耐熱性能をワンランク上げると簡単に300~400円と原価が高くなってしまいます。

ちなみに特注すれば150℃以上の耐熱品も作れるのですが、コストは跳ね上がります。だから、各メーカーはそんなことはしませんし、85℃~105℃品を使える部分があればガンガン使います。原価を下げれば競合他社に打ち勝つことはもちろん、利益が大きくなるからです。

大手メーカーの製品開発には強みがある

車載カメラを例にとり、盛大に脱線しつつ長々と書いてしまいましたが、ようするに、開発期間内に『必要な性能』と『原価最低』の両方をギリギリで満たすものを作ることが製品開発者の仕事となります。多分、どんな製品でも同じだと思います。

そして、一番品質が良く、低コストな製品を作ることができるのは本来大手メーカーです。それはなぜか?

それは大手メーカーが持つブランドが対企業にも有効に働くからです。車載カメラを作るために、例えばパナソニックやソニーが部品メーカーと商談すれば、値段交渉もカスタマイズの依頼も比較的容易です。部品メーカーも大手メーカーと取引したいからです。

なぜなら、大手メーカーの製品は販売規模が大きいので、要するに売れる数が多くなると期待できます。また、取引実績を作っておけば、また次の製品で当てにしてもらえます。そして、他の会社に対しても「あのP社やS社の製品にもウチの部品が使われてるんですよ!」と宣伝文句にもなります。

部品を扱う中小企業にとっては良いことづくめ(大手メーカーの要求は尋常じゃなく面倒ですが)なので、なんとか取引を成立させようと無理をしてくれます。

結果、大手メーカーは安く高性能・高品質な部品をかき集められますので、高性能・高品質・低コストを実現しやすいです。間違いなく無名メーカーより儲けやすい仕組みを持っていると言えます。

では現状、加熱式たばこはどうか?

しかしながら、iQOSやgloは製品として性能も品質も悪く、開発・製造コストも高いです。たばこメーカーは加熱式たばこにおいては、大手としてのアドバンテージを発揮できるような開発力を持っていないと思えるのです。紙巻きたばこのブランド力で売れてはいますが、加熱式たばこの普及に伴いブランドを損ないつつあるのではないでしょうか。

紙巻きたばこの時代、多くの喫煙者は吸っている銘柄を変えることがありませんでした。しかしながら、加熱式たばこ・電子たばこが出てからはユーザーのシェア変動が起こりつつあります。それは、JUULの影響だけではないと思います。参入障壁が低くなり、色んな電子たばこが発売されるようになり、ユーザーには選択肢ができました。

  • iQOSは壊れすぎて、もう嫌だ
  • gloに変えても満足できなくて本数増えた。gloも故障する
  • 他に良いものないかな。それとも止め時か

こういった意見も増えたと思います。

また、今の品質で加熱式たばこ本体を売っていると、一定期間ごとに本体無償交換が販売地域で相次ぎ、たばこメーカーは利益にならない(交換用)本体を将来に渡って製造し続けなければいけないことになります。また、本体の新バージョンを開発していくコストも増えます。

結果、紙巻きたばこの時にはなかった余計なコストを背負うことになります。

もちろん、1つの本体が壊れるまでにたばこスティックが何十箱と売れるでしょうから、本体交換分の負担は各社ペイしているでしょう。さらに加熱式たばこは紙巻きたばこよりも税率が小さいので利益率が高い。今はそれでいいかもしれません。

しかし、今までたばこは税率が上がり続けてきました。加熱式たばこについても増税が続くでしょう。利益率は下がっていきます。たばこは依存性があるから値上げすれば利益安定でしょうか?増税、販売数量減少、コスト増大。人々の収入には限界があると思いますが、全てのマイナス要因をいつまでも値上げで打ち消していけるのでしょうか?

ちなみに日本では2022年までに段階的な増税が行われることが決まっており、紙巻きたばこと加熱式たばこの税率差は大幅に縮まるものと見られています。

まとめ

私はこのまま加熱式たばこに傾倒していくようなら、大手たばこメーカーに投資し続けて良いのかな、と少し不安を感じるようになってきました。もちろん、紙巻きたばこが人口が増大する新興国で売れていくのでしょうし、大麻ビジネスやJUULを購入したアルトリアは面白いなー、とも思いますが。注意して見ていかなくてはならないと思います。

関連記事です↓

gloが本体価格980円+送料で手に入れられるキャンペーンが行われています。持っている加熱式たばこ、電子たばことgloを980円で交換してく...

続く

↓よろしければ応援クリックをお願いします
にほんブログ村 投資ブログへ
スポンサーリンク