成層圏のオゾン層が回復し始めています

世界気象機関(WMO)や国連環境計画(UNEP)が「オゾン全量は2060年代に1980年代の数値に戻る」とする報告書を発表しました。また、同報告書では「モントリオール議定書の成果として両極地方の大規模なオゾン層破壊は回避されたと」と述べています。

私はこの記事を読んで正直少し感動しました。『人間は環境を破壊するばっかりで元通りになんてならないんだろうなあ』と思っていたからです。人類の営みによって地球は紫外線からのバリアを失い、大気もバランスを崩し、気温は上昇。南極の氷は解け続けて、地球上にヒトが住める陸地も少なくなって、やがて石油燃料も枯渇して。

それでも人類はロケットで宇宙に飛び出し、新天地と新エネルギーを見出していくのかなあ。ガンダムみたいにコロニーができたり、プラネテスみたいにデブリ屋の仕事ができたり、未来には月、火星、木星が開発されたりするのかな。だったら少し面白いな、なんて妄想もしてましたが。

まあ、それは置いといて。実際に人類が自らの行いに反省し、取り決めて行動した結果が地球全体にプラスの影響を与えつつある、というのは本当に素晴らしいことだと感じました。たとえすべての国や人が同じ目線で行動したわけでないにしても。

以下、該当の報告書『Scientific Assessment of Ozone Depletion 2018』の一部和訳をご紹介します。

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オゾン層破壊の化学アセスメント2018

モントリオール議定書に基づいて講じられた措置により、規制後の大気中のオゾン層破壊物質(ODS)の存在量が減少し、成層圏のオゾンが回復し始めている。この重要な証拠からODSの減少が以下に示すオゾン層回復傾向に大きく貢献したことが分かる。

南極圏のオゾンホールは毎年発生し続けているものの、縮小しつつある。モントリオール議定書の成果として、両極地方における大規模なオゾン層破壊は回避された。両極地方以外では成層圏上部のオゾン層は2000年以降、10年ごとに1~3%増加している。

1997年~2016年の間には地球全体(南緯60度~北緯60度)の全オゾン量に顕著な変化傾向は見られず、前回のアセスメント以降の平均値は、1964年~1980年を下回る約2%を維持している。

今世紀後半のオゾン層の変化は地域によって増減予測が異なります。北半球中緯度の全オゾン層は2030年代には1980年代の水準まで回復し、南半球は今世紀の半ばごろに回復すると見られている。春季の全オゾン量も2060年代には1980年の数値に戻ることから、南極圏のオゾンホールは次第にふさがると予想されている。

キガリ改正では、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)を要因とする2100年における地球全体の平均気温の上昇を、0.3~0.5℃の基準値から0.1℃以下に抑制することが推定されている。キガリ改正の規定によって回避される気温上昇の幅は、2015年パリ協定の目標(今世紀の地球全体の気温上昇を産業革命以前の水準の2℃以下に維持することを目指す)に照らしても大きな意味を持つ。

成層圏のオゾン層保護に関するモントリオール議定書の成功を維持するには、議定書を継続的に順守する必要がある。

今後の二酸化炭素、メタン、亜酸化窒素の排出量は、気候や大気に影響を与えるため、オゾン層の未来にとって極めて重要である。

以上、文献の一部訳でした。これで地球のために生きたい、だとか文化を捨てるべきだとは思いませんが、ヒトの行動が地球を救う変化を起こせるのだと分かったので、自分にも何かできるのか、アンテナを立てて生きていこうと思いました。

続く。

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