つみたてNISA×投資信託よりも米国個別株で成し遂げたい

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『つみたてNISA×投資信託』と『米国個別株』で資産を運用しています。投資信託よりも個別株で勝負するメリットを考えてみました。

 

S&P500などの市場平均に連動するインデックス投信あるいはETF(上場投信)を選べば、飽くまでも長期で見た場合ですが税引き後で5~6%の年リターンが期待できると言われています。また、つみたてNISAなど利益非課税となる制度を使えば7%程度の年リターンが期待できます。7%の利益ならば、毎年つみたてNISAの非課税枠40万円を使い切って投資すれば、20年後には積立総額800万円が1,700万円以上になります。ただ、私は個別株投資にそれ以上の可能性があると信じています。

 

一方、年間7%の利益に満足できず、アクティブ投信にかける方々もたくさんいます。昨年TVで有名になった『ひふみ投信』はリーマンショックくらいから運用を開始し、10年間で基準価額が5倍以上になりました。しかし、2018年に調子を落とすと購入者からは多くの批判と失望の声があげられました。勝ち続けるものなど無いことを経験を得た投資家は知っていますが、色々な顧客のお金を預かると短期と長期の両成績を求められることから運用が難しいのではないでしょうか。

 

今回は機関投資家に対する個人投資家、個別株投資の長所を述べたいと思います。

 

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インデックス投信vs個別株投資

インデックス投信は市場平均など特定の指標に連動した成績を目指す投資信託です。成績が悪くても市場平均などと連動しているわけですから、投資手腕について批判を受けることはなさそうです。ただ、私としては以下の2点がデメリットではないかと思います。

投資信託は意図しない銘柄が入ってしまう

昨今米国市場ではハイテク銘柄に勢いがありました。中でもFANGと呼ばれる4社やゲーミング用グラフィックボードを製造するNVIDIA、SNSで有名なTwitter、WindowsのMicrosoftも業績が堅調で、ハイテク銘柄が市場平均を押し上げてきました。

 

しかしながら、それらのハイテク銘柄は最近ではブームのようになっており、歴史上衰退しないブームは無かったことから先行きに不安を感じます。例えば、AmazonのPERは約200倍です。現在の利益で株価分の元を取ろうとすると200年かかります。株主は誰も生きている間に元を取れないはずですが、今後も利益が大きく成長すると期待されているので、ここまで買われました。

 

では、なんらかの理由でAmazonの利益成長が鈍化してしまったらどうなるでしょうか?現在Amazonは配当を出していません。利益成長によっても配当によっても元が取れないとなったとしたら、その瞬間からAmazon株は一斉に投げ売りされるでしょう。『株式投資の未来』著者のシーゲル教授はこういった人気成長株への投資を『成長の罠』と呼び、成長度合い以上に割高であるためにリターンが少ないことを示しました。

 

私にとって今の市場平均を支える一部の銘柄はリスキーであり不要です。できることならS&P500から不要だと思う銘柄のみを抜いて、さらに高配当ディフェンシブ株にのみ投資したいと思います。そうすることで長期では市場平均を超えるリターンを得られると信じています。

 

手数料・信託報酬がかかってしまう

NISA・つみたてNISAによって売買手数料は問題ではなくなりましたが、信託報酬がかかります。資産の運用元、販売元、管理元があるので信託報酬が生じるのは仕方がないです。ただ、個別株投資で同等以上のリターンを得られるとしたら、それらは単なる無駄なコストになります。例えば米国全体に投資する場合、市場平均を動かす主力銘柄群に分散して投資できる資金さえあれば市場平均と同等のリターンを望めます。

 

まとめ

まとめますと、市場平均のリターンは素晴らしいですが、私にとっては不要だと思える人気成長株が主力として含まれています。歴史上、人気成長株は今もしくは近い将来がピークで今から投資してもリターンを得るより暴落・低迷する可能性が高いので、そういった銘柄を含む市場平均に信託報酬を払って投資することに抵抗を感じるということです。

 

また、メリット・デメリット両方であると思うのですが、つみたてNISAで投資できる投資信託の多くは配当(分配金)が出ないので、市場が暴落した絶好のチャンスに追加投資する資金が生み出されません。無配当銘柄が主力として入っていることから、インデックス投信が暴落時のクッションとして働くことも無くなると思いますし、高配当株に比べて暴落時に弱いと言えるのではないでしょうか。

 

それでも長期で見て年平均で7%ものリターンを挙げられるのは、やはり素晴らしいです。ほったらかしでいいので、私は子供達の教育資金として積み立てています。

 

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アクティブ投信vs個別株投資

アクティブ投信はインデックス(市場平均)を超えるリターンを求められますので、時にダイナミックな運用を必要とします。当然、リターンに対する目も厳しいですし、資産総額が大きくなるにつれて運用が難しくなります。インデックス投信に比べて運用コストも大きくなります。私としては個別株投資に対するデメリットが大きいような気がします。

アクティブ投信は短期リターンを求められる

アクティブ投信は短期リターンを求められます。近年大人気なひふみ投信は国内の中小型株を中心にアクティブ投資を行い、2017年まで大きなリターンを実現してきました。しかし、2018年に入ってリターン率が低下し、多くの人から批判を受けました。単年の成績不振、しかも年途中の話なので、個人的には批判を受けることではないと思います。それまでに大きなリターンを実現しているにも関わらず文句を言われました。文句に対する反論も多くあったようですが。

 

投資信託の顧客には、

  • 自分で考えて投資したことがない人
  • 投資で損をしたことが無い人
  • 預貯金より効率が良い『貯蓄』だと思っている人
  • プロはすごい、と思っている人
  • 自分のリスク許容度を知らない人
  • 評判に乗っただけの人
  • 常勝などあり得ないと、知らない人
  • 長期リターンこそ重要だと知らない人

機関投資家や市場のことなど知らん!すぐ、いつも儲けを見せろ!不安にさせるな!金を払ってるんだぞ!と言う人が多くいるわけです。しかし、それも仕方のないことだと思います。だってファンドマネジャーをやっていて、そのように文句を言われることを知らない人はいないでしょう。知ってて商売やるわけだから言われるのはしょうがないとは思います。

 

でも、短期で勝って長期でも勝つ!他のファンドや市場平均には負けません!なんて土台無理なんです。少なくとも現在まで死ぬまで勝ち続けた人を私は知りません。投資の神様であるバフェット氏でも常勝ではないはずです。それでも、短期、長期と勝ち続けなくてはなりません。短期リターンを望む人、長期リターンを望む人、ファンドの方針変更に不安を訴える人、自分のリスク許容度を理解していない人、よく分からないで勧められて買っている人。色んな人のたくさんのお金を預かってるのだから。みんなを納得させるためには結果を出し続けるしかありません。

 

つまりいつも無理してるんです。機関投資家は。辛いですよ。そして無理して頑張っても、いつかは火だるまになりますからね。いつまでも勝ち続けるアクティブファンドなど無いからです。一方、個人投資家は欲を出さなければ気持ちは楽です。損失?機会損失?それって誰かに文句を言われるわけではないでしょう。家庭の生活費を使い込んだとか、レバレッジかけたとかじゃない限り。

 

ちなみに世界中のファンドのほとんどが数年で潰れているそうです。運用形態を変えているなど意図的なものもありますが。自分だけ勝ち続けることは不可能だから市場平均に投資しときなさい、ということでインデックス投資も流行ってきてますね。

 

個別株投資は運用方針、銘柄選択が自由

短期リターンを求められる話と共通しますが、個別銘柄は運用方針、銘柄選択に縛りがありません。顧客を満足させるべく、短期長期の両リターンを求める必要がありません。短期リターンを望むならそれに適した運用を、長期リターンを望むならそれに適した運用を、好きにポートフォリオを組めばいいです。好きな時に入れ替えてもいいし、買い時も売り時も自由です。自分の考えのまま投資できるのです。

 

「うわー、俺のベストな考えだとコレだけど、これだと文句言う人絶対出てくる~(>_<)どうしよう~」とか悩まなきゃいけないなんて、判断ミスを招くマイナス要素でしかないでしょう。職場で先輩・上司に突っ込まれるのを心配するあまり余計にミスしちゃう、とかありませんか?(私はめちゃくちゃあります💦)

 

また、ファンドって運用額が大きくなると時価総額が小さい中小型銘柄を買うこともできなくなりますし、自由に取引しちゃうと各銘柄、市場に影響を与えちゃうから、そういうことを考慮しながら、制限受けながら運用しなきゃいけないんでしょ?きびし~(>_<)

 

まとめ

まとめますと、文句を言われず制限も受けず自由に投資できることが、アクティブ投信に対する個人投資家の利点だと思います。アクティブ投信は攻めの投資だと思いますが、機関投資家の技術と精神力、そして顧客の忍耐力が必要な投資先だと思います。多くの場合、顧客に忍耐力がありません。なので、成功によって(人気が出て)流入してきた資金は低迷によって出ていくので、逆境を耐え忍ぶための盾になるとは限りません。ただ、身動きを取りづらくすることは確かです。

 

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終わりに

インデックス投信、アクティブ投信双方に対する個別株投資のメリットを考えてみました。というよりも投信のデメリットについて書いた、といった感じだったかと思います。

 

私は子供達の学資資金として、より確実だと思えるつみたてNISA×インデックス投信を選択していますが、高配当ディフェンシブ銘柄への個別株投資がそれ以上のリターンをもたらすと信じています(当然リスクも大きいわけですが)。市場はランダムウォーカーであり、事前に何が正しいかは分かりません。ただ賢明であるかどうか。そして正しかったかどうかは結果のみで示されます。

 

結局、自分が何をどうやって成し遂げたいと思うか、ではないでしょうか。個人投資家は誰にも責められませんからね。

 

続く

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